皆さんが何か新しい製品を買ったとき、『思いのほか・・・』と残念な思いをしたことはありませんか。高い代金を支払ったのに「思いのほか性能が悪かった。」という場合が有ります。問題は性能だけとは限りません。確かに便利で優れた性能を持ってはいるのだけれど、「思いのほか早く壊れてしまった。」ということも残念ながら時々起こります。思いがけなく壊れてしまうことは、製品を買って使う者にとって残念なことであるだけでなく、時には大変危険なことです。「思いのほか・・」という思いは、製品を作る立場の人たちも感じることがあります。例えば、人間の健康や環境を考えて開発された鉛フリーはんだは、当初もろくて壊れ易い状態でした。このように、新しく開発された材料を使って物を作ったり使ったりする立場から見た、『思いのほか・・・。』という問題点を、特に『壊れる』という視点から解決して行くことが、材料プロセス情報学のテーマです。プロセスとは、人が物に手を加えて形を変えてゆく手順や行為という意味で使っています。さらに、情報技術は現代の科学技術においては必須条件です。ものを作る立場の人たちはコンピュータを駆使して設計したり、時にはシュミレーション実験をコンピュータの中で行うこともあります。
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