卒業生代表 富士通(株) N.K.様(63年卒)からのメッセージ
私は九州工業大学工業大学・金属加工学科（現マテリアル工学科）に入学するに当たって、随分悩みました。なぜなら、九州工業大学は男子のみの大学で、実験や実習を男子学生と同じようにできるだろうかと思ったからです。しかし、高校の先生の指導や両親の勧めもあって、九州工業大学への入学を決断しました。
入学してみると、九州工業大学は非常に伝統のある良い大学で、女子学生も思った以上に多く在籍していることが分かりました。そして、講義や実習なども男子学生と同じようにできたし、ものづくりの楽しさも分かってきました。
男子学生に比較して女子学生が少ない分、先輩や同級生と親密な付き合いができたと思います。そして、「これから部活動やサークルなどいろいろ付き合いがあると思うが、それを理由に勉学を疎かにしてはいけない」と言われ、その言葉通り頑張っている先輩達を目標に私達同期生も頑張っていたことを思い出します。
入学当時、女性の就職は厳しかったようですが、私が就職するときには、男女雇用機会均等法が施行されていて、同期の4人とも無事就職しました。現在携わっている仕事はマテリアルとはあまり関係がありませんが、解決すべきテーマに対する取組み方や考え方は大学時代に学んだことが役に立っています。
同期の女性4名とは今でも時々会って、仕事や家庭、子供の話などをします。勿論、女性とだけでなく、関東在住のマテリアル工学科のクラスメートとも同期会をしています。
皆さんも、是非、マテリアル工学科に入学して、ものづくりの楽しさを学びながら、産業界に貢献しましょう。
