天然資源の節約、環境負荷の低減、廃棄物の低減の観点から、マテリアルのリサイクルは重要になっています。マテリアルリサイクルの促進には効率の高いプロセスが必要となります。そこで、新しいプロセスの開発および設計、また、それに必要な融体物性の測定を行っています。
金属材料を安定して供給し続けるためには、金属製錬における生産コストと消費エネルギーの低減が重要です。特に、資源の乏しい日本では高い技術レベルが要求されます。これらの生産システムはリサイクルシステムを維持するのにも必要です。そのためにはプロセスを集約化して生産性を向上させることが重要となります。移動速度論や化学熱力学などの手法を用いて生産性向上のための方法を開発しています。
界面張力は、温度、濃度、電位によって変化します。場所によって界面張力が変化していると力の差によって流れが生じます。これをマランゴニ対流といいます。界面で生じる流れですので、界面を通しての熱・物質移動を局部的に促進する能力が高いという特徴をもっています。この流れがいろいろなマテリアルプロセスに及ぼす影響を明らかにし、新しい制御や有効利用の方法を開発しています。